ルネ・クレール監督ジェラール・フィリップ主演のドタバタコメディ。
ユーモア溢れる映画的な作品だった。
現実世界では何かと上手くいかずウダツの上がらない音楽教師クロード。そんな彼がふとした事から夢の世界へ迷い込む。
夜ごとに見る夢の中で美女たちと恋に落ち、ある時は作曲家、またある時は兵士となり夢の世界に浸って行く…
ジェラールだから許される?やたらめったら美女たちとのキスシーン。スマートでいやらしさの無さが何故か爽やかだし、嫌味のない品すら滲み出てるから凄い。
夢の世界と現実とのギャップを描いた単純なプロットではあるけれど、ルネ・クレール監督の軽妙なタッチが微笑ましい。ジェラールのコミカルな演技も可愛らしい。
ある意味王道的で捻りのないラストにも素直にほっこり。
あと、ジェラールに毎作感じるのは非の打ち所のないルックスだけど、個人的には笑った時の口元が好き。もっと言えば歯並びが好き!笑