ももさく

ふがいない僕は空を見たのももさくのレビュー・感想・評価

ふがいない僕は空を見た(2012年製作の映画)
2.7
コスプレで行為をするのが好きな高校生と人妻。そこに至るまでに色んなことがあった…。

斉藤卓巳(永山絢斗)むらまさというキャラになりコスプレしSEXに溺れる。

岡本里美(田畑智子)あんずというキャラになりコスプレし自身が考えた脚本でSEXするのが好き。むらまさは理想。

福田良太(窪田正孝)卓巳の同級生。認知症の祖母と団地で暮らしている。コンビニと新聞配達のバイトをしている。

田岡良文(三浦貴大)病院の息子で高級マンション暮らし。良太、純子と同じコンビニで働いている年上の先輩。良太に勉強を教える。

松永七菜(田中美晴)卓巳の事が好きな同級生。

あくつ純子(小篠恵奈)良太と同じバイト先で団地暮らし。

斉藤寿美子(原田美枝子)卓巳の母親で助産師。助手の光代には腹黒い性格と言われる。夫は蒸発。

長田光代(梶原阿貴)寿美子の助手で熱い心を持つ。

西村あや(吉田羊)自然分娩を希望し病院で産むのが嫌な妊婦。

岡本慶一郎(山中崇)何がなんでも里美を手放したくない里美の夫。

岡本マチコ(銀粉蝶)慶一郎の母親。卵酢を持ってくるなど里美に圧をかける。

有坂研二(山本浩司)コンビニの店長。

良太の母(峯村リエ)金にだらしない良太の母親。

他出演者→ 藤原よしこ、池谷のぶえ。

他登場人物→卓巳の父親、良太の祖母、良太の団地住人、七菜の友達他。

不甲斐(ふがい)ない→だらしない、情けない、意気地が無い。

「冷やしちゃダメだよここ、女の人は…」

ただのエロ映画じゃない。生まれる事、生きる事、SEXについて考えさせられるような作品ですね。

みんながみんな幸せな訳ないし、自分だけが不幸って訳でもない。育った環境が違うし出会う人も違う、みんな違ってて仕方ないないんだろうな。それでも人と比較したり羨んだりする事はあるなぁ。

同人誌即売会、万引き、野菜たっぷりサンドイッチ 、ポスティング、喧嘩、チロルチョコ、廃棄弁当、虐待、骨壺、制服、自転車、アメリカも印象的。

時系列がバラバラしてる繋ぎ方だから後々そういう事だったんだ!ってなるから前半なんだコレ?って思ってても解っていくと何だか悲しくなったり重く感じたりした。

窪田正孝演じる良太側の話しも、あれっ?友達じゃないの?って思ったり、やってる事に病みを感じましたがあの三浦貴大演じる先輩がなかなか良かったかな。

他の出演者達もそれぞれ色々あって、幸せな作品じゃないけど見てよかったって思える作品ではあります。

「バカな恋愛したことないやつなんてこの世にいるんすかね」

♪パラレルプリンセス〜ス バージョンアップ♪って歌う田畑智子の声ロリ系で可愛かった。

wikiによると田畑智子は京都のとても厳しいお家で育ったようですね、30歳でヘアヌード写真集も出してるようだし、この作品はヌードもあるしなかなかの挑戦だったのでは?と思った。「リロ&スティッチ」でのリロの姉ナニの声優も印象的でした。旦那さんの岡田義徳のファンだったんですね、付き合ったり別れたり色々あっても好きな役者さんと結婚できるなんてとても幸せな事だよなーって思いました。

「ぼくたちはぼくたちの人生を本当に自分で選んだか」