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クロスファイアー・ハリケーンのとぽとぽのレビュー・感想・評価

4.0
「逆境かな」彼らがまだ生きてるのが不思議。ミック・ジャガーは一種メソッド俳優だったし、キース・リチャーズはヤク中だった。だからこそ染みる先人達からの記録と理屈じゃないメッセージ、タイトルに偽りなし。とりわけ初期の彼らが非常に意識的にビートルズと相反するロックンロール・ポップスターの《悪役》を引き受けていたことが分かる。過去・当時の貴重な映像と彼らの楽曲を大量に使った上でブライアン・ジョーンズが亡くなった後二日後のハイドパーク(50万人)も、フリーコンサート(30万人)でのヘルズエンジェルズも、暗い過去・悲劇から目を背けずにストーンズに肉薄して描き切っている。勿論それらは長きに渡るキャリアのほんの主だった出来事なのかもしれないが映画何本分できることか、それだけのものを経験して背負ってきている。観客もまたファン達の熱狂にシンパシーしていくだろう、だから憐れまなくていい。ブライアン・ジョーンズからミック・テイラー、そしてロニー・ウッドへギタリストが変わっていくにつれバンド自体も時代と共に変わっていった。いや、あるいは時代の先を行っては前例を切り開いてきた。そして誰しもが真似しようとしたり影響を公言したりするけど誰もまだ同じようにはいっていない。技術発展と共にあらゆることがし尽くされ世界が狭くなった今の時代にはこの喧騒はもう無理なのかもしれない。

「興奮で漏らしたのさ」「殺人でも犯さない限りファンが助けてくれる」「悪夢のようだった」キース演奏をやめろ、みんなを落ち着かせる「まさに無法地帯だ」 LET IT BLEED 「状況を変えるために決心するときがきたんだ」「逆境かな。転落するとしても俺たちのやり方がある」「キースが捕まればストーンズは終わりだ」近い内に死にそうな有名人一位「バンドを辞めないと死ぬと思ったんだ」「溶け込むのは簡単だった」「危険じゃないバンドに変わりつつあった」ヘロイン、有罪なら終身刑の可能性もあります「キースは悪役に染まりすぎた」カナダ「クスリの実験はこれで終わりだと。...クスリより大事だったのがバンドたった」「みんなに嫌われるバンドから愛されるバンドに」「猫に9つ命があるなから俺たちにには20ある。しぶといもんだ」「ストーンズに喧嘩を売っても勝てないのさ」「だが若者も老いる」
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