茶一郎

テッドの茶一郎のレビュー・感想・評価

テッド(2012年製作の映画)
2.4
 日米共に興行的には大成功を収めたものの、評論家には賛否両論という今作。なるほど、賛否が分かれるのも仕方ないギャグの連続。下品な下ネタならまだしも、人種差別ネタは個人的にギョッとしてしまいました。
続編に当たる「テッド2」の予告にも既にギリギリのギャグが入っていて複雑な感情です。

 本編は、馴染みのある日本では藤子・F・不二雄氏作「さようならドラえもん」や「劇画・オバQ」、楳図かずお氏作「ねがい」などに代表されるような所謂『イマジナリーフレンズ』的な作りなのですが、主人公のテッドと彼女との選択の葛藤が弱く、後半の誘拐がどうも無理矢理ストーリーを進行させているように感じてしまいノれませんでした。

 但し、テッドという魅力的なキャラクターを生んでいる以上、今作の『功』の部分は非常に大きいように思います。セス・マクファーレン監督の人格批判もあるようですが、見事な映画オタク魂は尊敬の域でした。
続編に期待です。
茶一郎

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