くぅー

四十九日のレシピのくぅーのレビュー・感想・評価

四十九日のレシピ(2013年製作の映画)
3.9
冒頭から娘の不妊による離婚騒動が語られるがゆえ、そこをどう捉えるかで、見方が全然変わってくる気がする・・・子供を持てない母親は幸せでない人生を過ごすのか?そこが大きなポイントとして進んで行く。
そう、中盤での"子供を産む母親がいい人だとは限らない"的な発言にはたじろぎましたが、ある意味核心を突いていて・・・子供は居なくとも自分の子供に接する様に、他人へ愛情を施して来た亡き母親の存在価値が、大宴会で見事に証明される。
そして、そこに父親の亡き妻への後悔な想いを絡めるが、真の出逢いのエピソードがいい・・・妻に元気と勇気を与える存在だったんですね。
まぁ、設定に変化球が多く、リアリティのない四十九日に賛否かもしれませんが・・・タナダユキ監督はやはりくせ者で、しっかり考えさせる巧さにまたやられましたね。
キャストでは、まずは永作博美・・・撮影中は妊娠中だったらしいが、真逆の演技を見事に披露。
二階堂ふみは、可愛らしくも独特の存在感が健在。
石橋蓮司が飄飄と持ち味全開で・・・故・淡路恵子はまたまだインパクトはありましたが、合掌(-人-)
くぅー

くぅー