うまく入り込めなかったな。終始、このシーンはどんな気持ちで撮ってるんだろう?と作り手側の心情を想像?してしまう余裕があった。何も考えずに世界観に浸り切るには説明的過ぎるし、かといって伝えたいメッセージを鮮やかに描いてくれたかというと微妙な気がする、というのが率直な感想。個人的には結構陳腐だなと感じてしまいました。群像劇の見せ方もちょっともやもやする感じが残る。
とはいえ、ペドゥナのお人形さん感と井浦新の捨てられた子犬感はすごく素敵。特にペドゥナはビジュアルもさることながら、生命感の希薄さみたいなものがよく出ててとてもよかった。クラウドアトラスのイメージが強かったので、演技の幅にも驚いた。