まー

クロエのまーのレビュー・感想・評価

クロエ(2009年製作の映画)
3.9
これはちょっと深い!

一見サイコパスに狙われた富裕層中年夫婦を主軸にしたスリラーのように見えるけど
その根底にある、倦怠期を迎えた夫婦の在り方というテーマという所に注視して観ていると、また違う味わいが出てくる。

一概には言えないけど
男性は歳を重ねる度に若い頃にはなかった魅力を帯びてくる。
経験、哀愁、包容力と
世に言うステキなおじさま的なオーラを身に纏ってくる。

かたや女性はある一定の年齢を過ぎると
ホントに一生懸命ケアしていかないと、若い子には到底太刀打ち出来ない壁が存在する。
(あくまでも外見的な美という意味で)

学校の教授という立場上若い子と接する機会の多い旦那の浮気疑惑から膨らむ妄想に困惑する中で、自分も「女でいたい」「女として見られたい」という想いが暴走してクロエに自分を投影して間接的に愛を感じたい。

まだあそこまで歳をとってる訳では無いけど、2人の関係性がよーく分かる中年層には特に響く作品だと思う。

カフェからタクシーまでお互いの想いをブチまけるシークエンスからのキスシーンは印象深く美しい。

欲を言えばもう少しクロエの感情を掘り下げてもらいたかったかなぁ?
唯の衝動的な恋愛感情だったって事?

ジュリアン・ムーアとアマンダ・セイフライドの官能的なベッドシーンはいやらしさが無く美しかった。

あの後のムスコくんが心配
_(:3 」∠)_
まー

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