滝和也

ウルヴァリン: SAMURAIの滝和也のレビュー・感想・評価

ウルヴァリン: SAMURAI(2013年製作の映画)
3.3
激闘、新幹線🚅!
飛ぶウルヴァリン!
つえーぞ!ヤクザ…。

日本が舞台のあの作品…

「ウルヴァリン・SAMURAI」

最近、物騒になりました。以前新幹線大爆破のレビューで新幹線はテロも事件もなく、日本は平和だと書いたのが1年半ほど前。その後、とんでもない事件が起こり、前言撤回せざる得ない状況になってしまいました…。1年半ほど、新幹線通勤をしていた私にとっては背筋が凍る思いでした…。ホントにこんな事件は起きて欲しくないものです。では気を取り直してレビューです。

新幹線を舞台としたアクションがあるのがこの作品。ウルヴァリンシリーズの第二弾であり、現代日本を舞台にウルヴァリンが大活躍!と言いたい所ですが、余り評判が良くないです。

そもそも、ウルヴァリンのお話の中で、1番本筋であるX-MENのお話と外れていること。あまり関係ないと言ってもいい、スピンアウトもの過ぎることでしょうか。別にあってもなくてもいい…。ファイナル・ディシジョンの後のウルヴァリンがジーンを殺したことを悔み、苦悩する姿を描いているのは意味があるかもしれませんが、問題は何故それで立ち直るのか、?なんですよね。まぁお定まりの理由なんですが。

更に日本と言えば…と言う物を掛け合わせて創られている感じがまた何とも言えない感じを作り出してます。例えば神社仏閣、庭園、東京タワー、パチンコ屋、新幹線、ラブホ、忍者、そしてヤクザ。確かにそうなんだけど…違和感が。やたら長崎と近い東京とか、銃で武装したヤクザの大軍団が葬式を襲ってくるし。楽しいんですけどね(笑)

そしてやたら根性の座ったヤクザが走る新幹線の上でウルヴァリンとバトル!ある意味ここが1番見どころになってます。ミュータントのウルヴァリンならまだしも、ヤクザは生身の人間。突っ走る新幹線の上にドスを突き立て、ウルヴァリンと戦うって、どんだけ根性座ってんだと(笑)

通常のX-MENの世界ならミュータント通しの戦いがメインなんですが、今回はある理由でウルヴァリンが弱体化してますから、人間相手。ヤクザや忍者が相手。その辺りも人気薄の理由かな…。

ただ日本人俳優が出演してるのは嬉しいですよね。オセロ松嶋似の福島リラ、戸田恵梨香似の岡本多緒(笑)と女優さんは大活躍です。リラさんはアクション頑張ってますし。真田広之さんも目立つ役で出てますが、ちと残念な…。アクションもやるんですけど、役が役なんで(T_T)ライフの方がまだ良かったかな〜。

敵にミュータントは一応います。毒蛇ヴァイパーですが、イマイチなんですよね〜。何が目的でこんな事してるのか…わからないし。金?金か(笑)

ラストアクションもアイデアに乏しくてヤクザ対決の方が迫力あるんです。そのため、更にラストに出てくるあの方々の方が印象に残っちゃう。磁石団長とピカードさん。繋ぎの作品になっちゃうんですよ。

オススメとまではいきませんが、ヒュー・ジャックマンの好きな方、ウルヴァリンファンは必見の異色作です。お暇なときに(笑)
滝和也

滝和也