ヒロシゲキガスキー

藁の楯のヒロシゲキガスキーのレビュー・感想・評価

藁の楯(2013年製作の映画)
2.0
孫を殺害された財界の大物が、殺害犯の首に10億円もの懸賞金を懸けた。
出頭した福岡から、警視庁のある東京までSP達は無事護送出来るだろうか?・・

原作は木内一裕・・我々の世代的には「きうちかずひろ」ですね。
ビーバップハイスクールの作者です。

設定は面白し監督は三池さんだしで、期待は膨らみました。
そりゃ、ガンガン刺客が襲って来るんだろうなぁとか・・。

出だしは悪くなくて、藤原竜也の演技もいつもの舞台芝居であれなんですけど,まぁまぁ我慢して見てたら、他の役者がそれに負けない位大仰な演技なんですね。
岸谷吾朗ってこんなクサ・・永山絢斗はチンピラにしか見えず、松嶋菜々子は相変わらずの棒読みで、大沢たかおはドーランが濃すぎる。

あんなに殺伐とした新幹線を降りたと思ったら、急に牧歌的風景で人っ子一人歩いてないとか、演出に整合性がなさ過ぎる。

途中で出てきたタクシー運転手役の余貴美子は、さすがの安定っぷりだったんだけどプッツリ姿現さなくなったのも謎だったなぁ・・
単にカットされただけかな?

面白い原作があっても、映画にするとこのレベルっていう見本みたいな作品でした。
意気込みは買うんだけど、諸々の事情がそれを許してくれないって感じなのかな?