おだんごぱん

君と歩く世界のおだんごぱんのレビュー・感想・評価

君と歩く世界(2012年製作の映画)
4.2
2度目の鑑賞。
今回はストーリーだけでなく、映像や映し方も観る余裕あり、丁寧に作られた映画だなぁと改めて感心した。

住む世界の違う2人。
ステファニーのパートは小綺麗だけど無機質、アリのパートは粗暴で生活感溢れている。そういう感じが映像からも伝わってくる。

ステファニーが事故後初めて海で泳ぐシーンは本当に綺麗。

一方アリの方は…。マティアスだから評価が甘くなってしまうな😅。
理解できない行動がいくつかあるけど、ステファニーに対する気持ちがちょこちょこ見える部分にグッときてしまう。ラストなんかもう😭。

改めて観ても、やっぱり好き。



(以前のレビュー)
邦題とジャケットの写真から、何となくありきたりのラブストーリーをイメージして避けてたけど、観てみたら意外な切り口のお話で好きになった。

マリオンは両脚を失って失意から生きる力を取り戻していく女性を、マティアスは大切なものを失いそうになって初めて愛するということを知る男性を演じている。

男は単純に物事を考えるけど、女は複雑に考えようとする。そんな2人が影響しあって時にはぶつかり、時にはハッとするという、男女の心の揺れ具合が観ていて面白かった。

どちらも「喪失」をきっかけに新しい自分と出会う。そこにお互いの存在があり、かけがえのないものとなる。こんなにタイミングよくそういう人と巡りあえることはなかなかないだろうけど、夢を見せてもらえた感じ。

アリの息子が本当に可愛くて、不器用なアリとのやり取りが余計に儚さや切なさ、純粋さ寂しさを醸し出し、キュンキュンきた。最後の池のシーンでは、「どうか助かって」とTVに向かって懇願してしまった。

マティアスはとにかくカッコよくて、肉体に惚れ惚れ、ぶっきらぼうな態度に萌え萌え、時折見せる優しさにヨレヨレ。

この映画は何度でも観れそう。DVD買おうかな。