てした

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点のてしたのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

3をスクリーンで見るために初めて視聴。
原作未読。

と、いうことで続Huluありがとう。

1については探偵物・推理物と期待していたがためにどうもこの【探偵】のポンコツ感が気になりすぎる、、という結果に。2も探偵推理物として見ると確実に期待はずれに終わるであろうと踏んだので今回は【ハードボイルド感】【探偵と高田の凸凹コンビ感】【この作品における探偵=ポンコツ】というものを期待して視聴。


あらすじは、かねてより探偵と親交のあったおかまのマサコちゃん(ゴリ)がマジックの大会に出たあと何者かに無残にも殺されてしまう。この犯人を突き止めようとしたところ現れた謎の女、弓子(尾野真千子)もこの事件を追っているという。実はこの弓子、マサコがファンだったプロのバイオリニストで弓子はファンとして応援してくれたマサコのために犯人を捕まえたいと探偵へ調査を依頼するが……という話。

冒頭は不自然な探偵の顔アップから始まる。何したの、探偵。ここですでにポンコツ感が出ているがこれがこの作品の【探偵らしさ】である。しかしてこの探偵、マサコが死んで弓子から依頼されるまでの3ヶ月間とある病気にかかっていたのだがお前本当に最低だな、と。探偵という人間を1でしか知らないがそれにしても情が無さすぎではないか?と、人情にあつい人柄だと思っていたため幻滅からのスタート…。情欲は人を惑わすのね。

探偵推理物として見てはいけないとわかっていても なるほど弓子とマサコは…もしかして…などとカーチェイスの間に考察したりしてしまう…(なぜ弓子が室蘭からの帰りの峠にいももちがあると知っているのか、とか。)それに気付かないでいる探偵と気付いてしまった視聴者の温度差でどうもやはりこの探偵の頼りなさがでてしまう。
どうせならそういう伏線なしで ポンコツでかっこつけてる探偵とゆるい高田を飽きるほど見せてくれるような映画にしてくれればいいのになぁなんて思いつつクライマックスへ。

クライマックスは探偵良くやった、ポンコツ良くやったよ!間に合わないかと思ってちょっと諦めてたよ!!!!1同様みんな死んで終了とかにならなくて本当に良かった。バンザーイ!って感じだった。まぁ高田の機転のおかげ(メガネ)とか、そもそもなんで議員を先に避難させないのとか、そういうのはつっこまないでおいてよくやった探偵。ちょっと探偵見直しちゃったよね、「探偵は依頼人守らないといけねぇんだ」っていう台詞がはじめてジーンときました。

結局犯人に関してはめちゃくちゃ胸糞だし、動機やらもお粗末感がある。あっけなく殺してフェードアウトさせるところを見るとやっぱりこの映画は推理ものではなく【探偵という題材を使って人間模様を魅せる映画】なのだなぁと再確認。

個人的にはほぼゆるキャラ化している高田の愛車が可愛いし、1から継続して味のあるキャラが出てきていたのでまぁ満足です。
探偵と高田のコンビが好きなので、議員の事務所に探偵が乗り込む前の会話や エンドロール前の会話等々好みのシーンはあったので嬉しくはあるがもう少し探偵と高田にフォーカスしてくれても一視聴者としてはさらに嬉しかったかな、それともっと喫煙のシーン増やしてくれていいよ。やっぱりかっこいい。

前作に比べハードボイルド感はうすれたものの探偵のかっこいい一面をしっかり観れたところはとてもよかった。前作同様エンドロールも良し。主題歌よし。やっぱり1の経験を踏まえた上で見方を変えたところ1より楽しめたのかな?しかしながら、釈然としない部分もあるのでやっぱり原作を読んでみたいなぁ。

3はオリジナルストーリー、さらに監督も変わっているそうなのでどのような展開になるかわからないのですが、探偵推理物と期待するわけでなく、ポンコツでかっこつけの探偵とゆるい高田を気軽に見るスタンスで鑑賞しに行こうと思います。
てした

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