ストーリー展開はまずまず良かったしところどころの笑わせてくれる演出も大泉洋と松田龍平のバランスだからこそ生きているように思えて悪くないじゃんという感じがした。
政治家の闇に切り込んでいく的なのは見せかけで、実際には探偵も政治家も客引きもバイオリニストも同じ一人の人間なんだというようなストーリーになっている。熱い大泉洋先生による政治家との言い争いはなかなか良かった。
とはいえ全体の盛り上がりには欠けた部分があったし、アクションも笑わせに来ている感じがどうしても強くてカンフー映画をみている気分になってしまった。黒幕を用意してラストぐらいきっちりアクションさせても良かったのでは。
ギャグ的要素の配置バランスが良かっただけに探偵的要素が少なくその場その場でちょろっと話すだけのロードムービー的な感じなのは少し残念だった。
すすきのの街並みを大泉洋が歩くシーンはどれもすごくきらびやかでカッコよく撮れている。ちょっと古めのテイストを意識しているのかな。ポイントポイントでのカット割も二時間ものの刑事ドラマ何かに近いものを感じた。