Kamiyo

ストロベリーナイトのKamiyoのレビュー・感想・評価

ストロベリーナイト(2013年製作の映画)
4.8
2013年”ストロベリーナイト” 監督佐藤祐市 原作誉田哲也

竹内結子さん追悼。

先に、コンフィデンスマンJPを観て、亡くなった竹内結子と三浦春馬が出演していたので思い出した。
僕は竹内結子さんは好きな女優ひとりでした”チーム・バチスタの栄光”
”ジェネラル・ルージュの凱旋”等を見たり
竹内結子のファンになった一番の作品、ストロベリーナイトです。
女性刑事をたくましく好演。亡くなり哀しみに暮れました。
本当によい女優さんでした。
なぜ周りは気づいてやれなかったんだろう。悲しすぎます。

誉田哲也の小説シリーズの最高傑作「インビジブルレイン」が原作。
警視庁刑事部捜査一課殺人班十係 通称姫川班。
敏腕女刑事・姫川玲子(竹内結子)と部下たちが凶悪事件に挑む。

連続殺人事件の捜査に、警察の過去のミスと隠ぺい工作、暴力団の内部抗争が絡み合い、真実とは違う方向に進んでいきます。主人公と暴力団幹部が恋に落ちるという禁断の恋もあり、交錯してもつれ合う事件がさらに複雑になっていきます。

全編雨の描写である。じめじめした感じで、姫川の顔色もすぐれない。でも姫川の持つオータクロアと折り畳み傘。
顔は美人で髪の毛サラサラ(キレイだわぁ)。
直感がずば抜けていてノンキャリアから大出世27歳で警部補。

姫川玲子は17歳高校生の時に雨の公園で脇腹を刺され性的暴行を受ける。瀕死の重傷を負って人と会話さえ出来ない精神状態となる。
献身的な女性捜査官の励ましで回復するが、恩人の女性捜査官は別件の事件で殉職する。
彼女が捜査官であり続けるモチベーションは、この犯人が象徴するあらゆる理不尽に決して負けない自分で居続けることだった。
だから、男社会の中で常に毅然と立ち向かい、一切妥協しない。

日下警部補(遠藤憲一)に結果オーライ、根拠の無い見込み捜査と非難されながら、独特の捜査感覚と犯人に共感する能力で結果を出し続ける姫川は、今回の事件(インビジブルレイン)でも、敢然とタブーに挑んでゆく。

部下の中でも菊田(西島秀俊)への信頼は厚く(お互いに)好意をもっているのは明らかなのだが、過去の心傷から姫川は受け入れられない。
唯一ホッとするのがこの二人のやりとり
上層部から圧力がかかるも、単独で捜査する内、暴力団幹部の牧田(大沢たかお)という男と出会う…。
西島秀俊と大沢たかおは男の魅力を発揮。
二人が対峙するシーンは、“刑事対やくざ”ではなく“男対男”の緊張感!

自身のトラウマを乗り越えていこうとする姫川の強靭なキャラクターは見応えあり感動です。
今までと全く違う役柄を演じて見事に自分のモノとして代表作を得た。
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