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岳 -ガク-のピポサルのレビュー・感想・評価

岳 -ガク-(2010年製作の映画)
3.6
小栗旬のキャラクター造形がめちゃくちゃ良い。原作は読んでないけど辛い過去を持ちながらも決して表には出さない、かつ人を頭ごなしに否定しないおおらかさがあり、そして山に登るすべての人を歓迎する三歩という人物像が魅力的でしかない。プロローグで救助した青年と再開したシーンはけっこう泣ける。あと長澤まさみのあの芯のある声も合ってたと思う。
映画としては長澤まさみの成長をエピソードのオムニバス形式を通して描いてるけどちょっとつぎはぎ感が強くもうちょっと深掘ってほしいところ。あとテレビ局映画特有?の演出がキツい。伏線回収的なのも都度そのシーンを挿入するのはやめてほしい...
あとアイゼンとピッケルさえあれば冬山サクッと登れるんじゃねと思うような軽薄さもちょっとあってそれもなんだかなと思ってしまった。
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