どらみ

潔く柔くのどらみのレビュー・感想・評価

潔く柔く(2013年製作の映画)
3.9
今観ると中々の豪華メンバー
2013年作品だから
息子が幼稚園入るか入らないか
子育て真っ最中で
映画館や劇場から遠ざかっていた頃の作品

映画、小説、漫画etc
創作物で一番多いんじゃないかって
”喪失と再生”がテーマ
長澤、岡田将生二人の境遇が
そんな似たような体験した二人が出逢う?って
ご都合な感じはあるものの
いくえみ綾の原作だけあって
人の中身がよくかけてるな~って思う部分も

私は体も心も弱いから
母が一生手元に置いておこうって思ってた姉を
早くに亡くしているので
池脇千鶴の気持ちが一番わかるのかも
死んだ妹の日記を強引に一緒に事故にあって
生還した岡田将生に読ませようってする登場は
気持ち悪さしかないのだが
次第に彼女は悪意なんてないのだとわかってくる
家族(親)の被害者、寂しく可哀そうな子供だったことも

岡田が長澤に言う
”ちゃんと愛せなかったから、引きずってるんだろ”
がね、中々そこを言わないよね

後、池脇千鶴の4歳になっても喋らない
妹に生き写し(生き変わり?)の娘が
岡田に逢って初めて喋る
”遅くて待ちくたびれたよ”ってのも
なにげに輪廻転生を匂わせてる感じがいい

この2点が
ありがちな”喪失と再生”とは違った部分かな

すぐ死んじゃう大切な幼馴染
猫みたいなキスの相手
高良君の
”彼女がいて俺本当に幸せなんだ”って笑顔も
やられるよね

いや、観て良かったです

”喪失と再生”安いお涙だったら
私は許さないテーマだ
どらみ

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