けーな

ジャックナイフのけーなのレビュー・感想・評価

ジャックナイフ(1989年製作の映画)
3.6
派手さはないが、最後にジワッと来る秀作だった。いかにも1980年代の映画と言った感じ。ベトナム戦争からの帰還兵2人の物語である。戦争後、心に傷を負い、それを克服した1人と、克服できずに、PTSDを患う、もう1人。帰還後、疎遠だった2人だが、デ・ニーロ演じるメグスが、エド・ハリス演じるデイブの家に、突然やってきて、解禁初日だからと釣りに誘うシーンがストーリーの始まり。映画の終盤に、そのことに意味があったことが分かるシーンにジーンとなった。

ロバート・デ・ニーロとエド・ハリス、2人の名優の演技に魅了される映画だ。そして、デイブの妹マーサを演じるキャシー・ベイカーもなかなか巧い。

余談だけれども、エド・ハリスは、頭が、かなり薄くなってきて、残った髪や眉毛が白髪になっている今の方が渋カッコいいと思う。今作でも、頭頂部はかなり薄いけれども、髪や髭が茶色で、今より、ちょっとワイルドというか、野暮ったさがあるような。それは、役作りのせいかもしれないが。
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