らくだ

ロンドンゾンビ紀行のらくだのレビュー・感想・評価

ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)
4.0
祖父の入所している老人ホームの経営難を救うために仲間と一緒に銀行強盗に入ったへっぽこ兄弟が、同じくらいのタイミングで起こったゾンビパンデミックに巻き込まれ、ホームに住むおじいちゃんを救いに行く、というお話です。といっても、お話はもうそこまで重要じゃなくて、どこかすっとぼけた感じのサバイバルを楽しむ映画ですよね、これ…
主人公たちはへっぽことボンクラと狂人というどうしようもないチームなんですけど、その中でもトリガーハッピーの武器マニア、狂人ミッキーが一人だけキャラの濃さが全然違う…額に鉄板が入ってるってどういうことなの…?この人一般社会に放っちゃいけない人でしょ

クライマックスに向けて、車椅子とか歩行器がないと動けないおじいちゃんたちや、オシャレな老婦人がゴリゴリの銃火器で武装してゾンビ相手に無双し始めるの、謎の気持ち良さに溢れてて最高。こんなゾンビ映画があるのか…!
なんか最後の方で無理矢理良い話っぽく持ってこうとしてるんですけど、ぼくはそういうのに騙されませんからね(憤怒)


ゾンビ化した赤ん坊を容赦なく空高く蹴り飛ばしたり、スポーツチームのサポーターがライバルチーム同士で喰い合いをしてたり、歩みの遅いゾンビと歩行器おじいちゃんが世界一スローな追いかけっこを繰り広げてたり、「またイギリスはそうやって死ネタをどんどんブラックジョーク化する!もう!あんたって国(ヒト)は!」って感じで好きです。
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