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明日の空の向こうにのadeamのレビュー・感想・評価

明日の空の向こうに(2010年製作の映画)
2.5
社会派として知られるポーランドの女性監督ドロタ・ケンジェジャフスカによるドラマ。
ロシアの駅前の路上で暮らす3人の少年たちが、より良い暮らしがあると信じて国境の先のポーランドへと向かう物語です。
今作でも子供を主人公にして社会問題を描くという監督のスタイルは変わらず、温かく見守りながらも厳しい現実を突きつけることで単なる感動のドラマではないメッセージ性を感じることはできました。
ただ、今作では3人の中で最も幼い少年を物語の中心に据えているのですが、それが失敗だった気がしてなりません。
年長の2人との対比でそのピュアな子どもっぽさが強調され、ハートフルなジュヴナイルものとしての側面が押し出されるのですが、そのために親の愛情を知らない孤独や渇望が薄く、国境を越えるという試みとその結果に対する切迫感が感じられません。
良質な作品ではありますが、同様のテーマの「僕がいない場所」にあった胸をえぐられるような痛切さはなく、マイルドな仕上がりになってしまったのが残念でした。

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