元CIAのベン・ローガン(アーロン・エッカート)はベルギーの防犯装置会社に勤めていたが、ある日、会社が忽然と消えてしまう。彼の関わった技術により、巨大な武器取引の証拠が何者かに奪われており、ベンは娘エイミー(リアナ・リベラト)とともにCIAも絡む陰謀で命を狙われることになる。
ここまで序盤と終盤の落差の激しい映画も珍しいのでは。
最初の20分はなかなかスリリングで、良質なスパイものの匂いがして引き込まれた。
ところが、どんどん話があさっての方向に行ってしまうとともに、アーロン・エッカートが急激にジェイソン・ボーン化していく。
とにかく、巨大で凶悪なはずの敵に迫力も魅力もなく、アクションもぼちぼちって感じ。
研究所で生き生きと仕事して、襲撃にあたふたしてた、序盤20分の理系のオジサンのままが良かったのでは。
さらに、あのラストはないでしょ。あれで解決してしまう敵は巨悪じゃない。
あまり見せ場のなかったオルガ・キュリレンコも残念。途中、彼女が元妻かと思っちゃった。