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人生、ブラボー!のmumbleboyのレビュー・感想・評価

人生、ブラボー!(2011年製作の映画)
3.8
忙しい期間終了後、映画鑑賞復帰第一弾は今作でした。

何でこれを選んだかというと何となくと言うしかないのですがこの前に観てた作品がエンタメ作品連続でそれよりは内容がありそうだけど重すぎず、評価もそこそこ良さそうだったので選んだのかな。

フレンチカナダ、カナダ東部のフランス語圏ですが本当に独特な雰囲気の地域ですよね。この地域の有名監督といえばグザヴィエ・ドランですよね。まだそんなに多くの作品を観れてはいませんが1つだけでも観ればその作風は本当に独特で彼自身のオリジナリティーもそうですがこの地域の空気感というか文化がすごく感じられます。今作も最初はフランス映画かなと思ったのですが微妙に何かが違っていて途中からこれはカナダだなと確信しました。(ケベックのライセンスプレートが見えたのもありますが、、)今作はダメ人間な中年オジさんダヴィッドが昔バイト代わりに精子提供を600回以上したらその精子が非常に優秀で500人以上の子供が産まれてその内の142人に父親の情報開示を求めて提訴される、という所からスタートします。友人の弁護士からもらった142人の子供達の資料を最初は全く見向きもしなかったダヴィッドですがある日、1人だけの資料を見るとそれは有名サッカー選手で彼の試合を見に行き彼がシュートを決めたらまるで自分がゴールを決めたかの様に嬉しく感じた。それを機に次から次へと小供たちに会いに行き正体を明かさずにも仲良くなっていく。弁護士からは裁判で争うことを勧められるがダヴィッドは内心、自分の正体を明かしたいと思う様になる。。。とストーリーは中々ありえない話ですがダヴィッドのダメさと人に好かれるキャラとあいまってまんまと感情移入しちゃいました。なんだか似たオジさんいたよな、と思い出したのが「グッド・ヴァイブレーションズ」のテリー・フーリーおじさんでした。あの人も不器用だったけど愛にあふれたオジさんでした。今作は作り話ですが見終わったあとはダヴィッドと彼の大きな家族のみんなに幸あれと思ったのでした。

と、思いきや何だか実話をベースにした、ということらしいです!!!
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