ねむ

人生、ブラボー!のねむのレビュー・感想・評価

人生、ブラボー!(2011年製作の映画)
4.0
40)え、ヤバい。思ってたより良かった。
そもそも家族って血縁だけに限る、と思ったことないんだけどこれは倫理的にどうなのかとか、知ること、秘密にしておくこととかどういう権利が最優先なのかも考え込んでしまった。

人から見てしょうもない烙印を押すのは簡単だが、人間って人と関わることで自ら変わっていくターニングポイントがあることもまざまざと見せつけられて清々しくなった。
人や自分の中の何かがガラリと変わる瞬間って、中々立ち会えない。

パパとのやりとりで『……パパ!!!!』って感激した。(パパの懐の深さと緩急に笑った
誰かに受けた恩をその人のこと思いながら違う誰かに渡していくことって確かにあるよな。

昨日までの自分には想像もつかなかった人たちと出会うことになって、意識してなかった人生に触れるってめちゃ感慨深い。

バラの花みたいなハグ、素晴らしかった。
人が生まれる時、たった1人でも時間が経ってからでも何でもいいから、心からその誕生を知って喜んだ人がいてほしい。
そのことに対して血の繋がりは自分にとっては些末なことだ。

家族とか小さなコミュニティから離れて一人きりになりたい時も多々あるけれど、原点はこういうものだと良いな。
ねむ

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