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悪人に平穏なしのtofuのレビュー・感想・評価

悪人に平穏なし(2011年製作の映画)
1.9
飲んだくれの暴力刑事が夜中のバーで射殺事件を起こす。隠蔽工作を行うが目撃者がおり、その人物を追う。また警察もバーでの殺人事件を調査…という内容。

…うん、嫌いじゃない!主人公が悪い奴で追い詰め、追われ~的な『ノーカントリー』風なノワール?サスペンス?は好みである。

しかしながら、これは無茶苦茶。
タイトルにもある『悪人』は無論、主人公の悪徳刑事のことだが、切羽詰まるそぶりも無いし自分が追い詰められてゆく恐怖も感じていない。
さらに、ややこしいシンジケートやら爆破事件、ジハードやらが絡んできて、もう物語は迷走状態。観ている自分は『俺は一体、何の映画観てるの?』となった。簡単に言えば物語に色を付けようと風呂敷を広げたら纏められなくなった、こんな感じ。
そして、クライマックスは酷い締めくくりであった。脚本家が匙を投げたのか?と。

『ノーカントリー的なノワールを作ろうと思ったら上手くいかないので投げやりになった作品』で合っていると思う。
※この作品が好きな人はごめんなさい
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