ビン・ラディンを追い詰めたのは何か。
これジェシカ・チャステインだったんか!
『モリーズ・ゲーム』観たばっかだったけど、本作では大分痩せとりますな。
本作ではCIAの分析官。
9.11後、テロの首謀者としてアルカイダ司令官のビン・ラディンを突き止めようとする。
序盤の捕虜拷問シーンが痛々しい。
少しのアメとキツめのムチで情報を搾り取り、ビン・ラディンと密接な関わりがありそうなアブ・アフメドという連絡員の捜査が始まるが、「やりすぎ」との声から拷問は禁止され、捜査は困窮する。
2,500万ドル、ランボルギーニなど情報のために費やすのは人員、労力だけではない。
それでもリビアのアメリカ在外公館、タイムズスクエア、ロンドンと各地でテロが発生する。
アメリカ人は全員標的らしい。
彼女は止まらない。
レストランで爆発事件に遭っても、
親しい同僚が自爆テロで死んでも、
自らが狙撃されても。
10年にも及ぶ執念とも言える捜索。
確たる証拠がなくとも。実績は何もなくとも。
上司にも一歩も引かない。CIA長官相手にも怯まない。
強く、ひたすら強く真っ直ぐ。
怖いぐらい。狂気に近い。
クライマックスのアジト突入。BGMなし。
これで世界に平和が訪れた?
もちろんそんな平和はない。
喜び?感動?
どんな感情なんだろうか。
人は愚かだ。
だからやはり許すしかない。
〈CAST・STAFF〉
・『ターミネーター新起動』のジョン・コナー
・コンテイジョンの自分を実験体にした医師
・マーク・ストロング
エンドクレジットで監督が『ハート・ロッカー』などのキャサリン・ピグローと知る。なんか納得。