やし

ゼロ・ダーク・サーティのやしのレビュー・感想・評価

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)
3.6
ビン・ラディンを追い詰めたのは何か。


これジェシカ・チャステインだったんか!
『モリーズ・ゲーム』観たばっかだったけど、本作では大分痩せとりますな。

本作ではCIAの分析官。
9.11後、テロの首謀者としてアルカイダ司令官のビン・ラディンを突き止めようとする。

序盤の捕虜拷問シーンが痛々しい。
少しのアメとキツめのムチで情報を搾り取り、ビン・ラディンと密接な関わりがありそうなアブ・アフメドという連絡員の捜査が始まるが、「やりすぎ」との声から拷問は禁止され、捜査は困窮する。

2,500万ドル、ランボルギーニなど情報のために費やすのは人員、労力だけではない。

それでもリビアのアメリカ在外公館、タイムズスクエア、ロンドンと各地でテロが発生する。
アメリカ人は全員標的らしい。

彼女は止まらない。

レストランで爆発事件に遭っても、
親しい同僚が自爆テロで死んでも、
自らが狙撃されても。

10年にも及ぶ執念とも言える捜索。
確たる証拠がなくとも。実績は何もなくとも。
上司にも一歩も引かない。CIA長官相手にも怯まない。

強く、ひたすら強く真っ直ぐ。

怖いぐらい。狂気に近い。



クライマックスのアジト突入。BGMなし。
これで世界に平和が訪れた?
もちろんそんな平和はない。
喜び?感動?
どんな感情なんだろうか。
人は愚かだ。
だからやはり許すしかない。



〈CAST・STAFF〉
・『ターミネーター新起動』のジョン・コナー
・コンテイジョンの自分を実験体にした医師
・マーク・ストロング


エンドクレジットで監督が『ハート・ロッカー』などのキャサリン・ピグローと知る。なんか納得。
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