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チチを撮りにのDのレビュー・感想・評価

チチを撮りに(2012年製作の映画)
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フリーターの姉・葉月と女子高生の妹・呼春は、父親が14年前に女を作って出て行ってしまって以来、母の佐和と3人で暮らしていた。ある日、佐和から「お父さんがもうすぐ死ぬから会いに行って、ついでにその顔を写真に撮ってきてほしい」と頼まれた姉妹は、困惑しながらも、ほとんど記憶に残っていない父親に会いたい気持ちもあり、電車を乗り継ぎ父親のいる田舎町へやってくる。
お母ちゃんの強さと愛情をたっぷり感じる優しい映画だった。お父さんを恨んだりしないようにお母ちゃんが育ててくれたって感謝している娘たちを見て、きっとお母ちゃんの思いがしっかり伝わって成長してきたんだなと感じた。それにしても素晴らしい母娘だった。
苦しい坂も楽しい坂も登ったり降りたりしながら生きている。自分が今にあること、そのために育ててくれた人たちにささやかに感謝をしたくなる映画だった。
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