しゅーがーる

風立ちぬのしゅーがーるのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
4.0
私は限られた時間を無駄にしてはいけない、思う存分生きるんだと思っていたはずだった。しかし、省みるとそうではなかった。もっと気づかされた。皆んなに与えられた等しい財産は時間だ。祖父にも小さい頃から言われている。それなのに、一日近く寝て過ごしたり、必要のない事へ気を使い、自分を生きていない。【僕らは今、一日をとても大切に生きているんだよ】当たり前だが基本中の基本だが私はこの言葉を理解していなかった事になる。いや蔑ろにしていた。主人公のような時間の使い方は出来ないだろうが、もう少し使い方を考えたい。
少ない時間だからこそ、人はそこに価値を見出し、やりたい事をやり、会いたい人と会い、少しでも少しでもと時を重ねていく。時間は無限だと思っていた、決して時間は多くはない。ある日突然無くなる。短くなる。いつかは断定できないが、
会いたい人には会いたい時会わないと本当にいつ会えなくなるかわからない。
言葉一つ一つが美しかった。全てが名言だ。
何を言っているかわからないドイツ語もフランス語も美しく感じた。
何歳になっても心踊る何かが自分の幸せの一部になればいいなと思った。
二人がもちろん素敵だが
周りの人も素敵だった。