良い映画という一言に尽きると思います。
大人のジブリ作品であり、宮崎駿が自分自身を主人公 堀越二郎に重ねて書いた自叙伝的映画でもあると思います。
夢を追い続ける憧れと充実、同時に切なさと人生の刹那性を感じさせる物語を子供のうちには理解できないと思いますが、大人になる程刺さるものがあるのではないかと感じました。
これまでの宮崎駿作品の派手さというかキャッチーさや勢いや衝撃はないですが、本当に作者の想いの込められた良質な作品。
全部手描きで書き上げた作品だからこその1カット1カットが全て絵画のような温かみと美しさ。CGがより増えてくる時代だからこそ手描きでしか訴えられない感情があるなぁと、最後のひこうき雲を聴きながら感じます。
