ShiroKyogoku

風立ちぬのShiroKyogokuのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
4.6
大好きな零が主題だから観よう観ようと思いつつも、どうもジブリの柔らかさとイメージが合わず先送りにしていた。

食べ物、夕焼けの景色、二等と三等を隔てる連結部だけを一瞬映すところ、筆でなくてペインティングナイフで絵を描くところ、傘や帽子色々なものが風になびくところ…あらゆる映像が溜息が出るほど本当に美しい…ジブリパワー舐めてた(笑)
そして音楽もいいし、何より二郎や菜穂子、妹の使う言葉が美しすぎるのが印象的‼︎
いろんなとこに出てくる二郎の「はい」の返事もなんとも言えない。

零の開発物語かと思っていたら、並行した恋愛系だった。あまり恋愛系は観ないけれど、結婚のシーンで襖を開けたところは、ちょっと泣けた。
そして、二郎がタバコ吸いたいってとこ、すごく良い。お互いに一瞬一瞬を大事に生きている姿がこれまた美しく、見習わないとと思った。

途中途中グッと来る部分は上に挙げたようにあるにはあるけれど、物語が進行する中で大きく起伏のある部分は無く、このままの流れで終了?零はいつになったら出てくんの?なんて普通に観てたら、おもいっきり騙された!

最後の5分くらいで大号泣。ほぼ画面見れてない…
このラストのために全てがあったんだと「ライフイズビューティフル」並みの衝撃だった…
やっぱジブリすごいわ〜、自分にとってとても良い作品が観られてよかった!
大人ジブリとしてもっと評価されてもいい作品だと思うなぁ

美しいものは善い
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