あーさん

かぐや姫の物語のあーさんのレビュー・感想・評価

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)
3.8
記録(過去に観たもの)

2年ほど前劇場で観たが、絵の躍動感がすごい!さすが予算50億(破格!)で8年の構想と言われれば納得。淡いタッチで昔話の素朴な感じがうまく表現されている。またかぐや姫が走るシーンは疾走感があって印象的。自然描写も美しくそれぞれが一枚の絵画のようで手間がかかっていることがよくわかる。
高畑勲監督、渾身の作品。

ストーリーは基本的に竹取物語のお話が元になっている。
が、多少脚色されていて時々腑に落ちないところがあった。例えば最後のかぐや姫が捨て丸と空を舞いながら…のシーン。。
やけに未練がましくてしつこいというか、こういうのはきっぱり身を引く方が切なさが増すのに…と思ってしまった。これが姫の犯した罪と罰?人間らしさ?
絵柄のようなほんわかした昔話だと思ってかかるとドロドロしていて女性として生きる葛藤、本当の幸せとは?といった究極のテーマにぶつかる。
その中で侍女や御門のキャラはコミカルで、シリアスになりがちな物語を和ませてくれた。
また作中に出てくるわらべうたがあるのだが、とても印象的でしばらく耳に残っていたように思う。
音楽が映像と合っていて、絵も本当に綺麗だし、演出も相当なレベルの高さを感じる。
しかし、観る側の感性が未熟なせいかストーリーより映像重視な感が否めず、少し観る人を選ぶ作品なのかなと思った。
実際一緒に観に行った男衆は3人ともポカーン。「お正月に観る映画じゃなかった」らしい…。
レビューも男性少なめかな。。

追記
今は亡き、ちいさんこと地井武男が翁の声を演じているのが懐かしい…。公開前に亡くなられて三宅裕司が少しだけ代役を。。しかし、気づかなかった。
声の出演、豪華。かぐや姫役はそんなにキャリアのなかった朝倉あきが高畑監督に抜擢されたが、理由は「声が受け身でなくわがままだった」から。妙に納得!他の役も誰がやっているか名前を見てから観ると楽しいかも。。