かぐや姫の人生、悲し過ぎやしませんか(´;ω;｀)
これ、結局誰も幸せになっていないじゃないか…。
1人の人間として"生きる"という事を謳歌したかっただけなのに、翁の立身出世やら、求婚してくる自分の事を一つのステイタスとして考えていない奴らやら、相手の事を考えずに"自分が考える幸せ"をかぐや姫に押し付けてくる奴らばっかりで見ていて気が滅入ってくる。
田舎の山の中では生きる事を最高に楽しんでいたのに、都会に連れてこられて、籠の中の鳥の様に生きる自由を奪われているかぐや姫の不憫さたるや。
その中で色んな境遇に巻き込まれながらも、かぐや姫の逞しく生きる姿は伝わってくる。
本当の意味での「幸せ」とは何かという事で考えてしまう。お金に不自由なく暮らす、高い地位や名誉もちろんそれらは幸せに大きく影響する事だと思うけれど、本当の意味での幸せって「自分が自分らしく生きる事が出来る環境」の存在なんだなと思う。
アニメーションの作画が素晴らしくて、生き生きと躍動感のある動きからはキャラクターの持つ笑い、泣き、怒りといった感情の表現が見事に描写されていると思うし、ビジュアルから物語の温かみや美しさが伝わってくる映像美だった。
後、帝の顎が鋭利過ぎて途中話があんまり入ってきませんでした。バックハグしたシーン、顎がかぐや姫に刺さるんじゃないかとヒヤヒヤしながら見てた。
