映画の味方あっつマン

かぐや姫の物語の映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)
4.0
今は昔、竹取の翁が見つけた光り輝く竹の中からかわいらしい女の子が現れ、翁は媼と共に大切に育てることに。女の子は瞬く間に美しい娘に成長しかぐや姫と名付けられ、うわさを聞き付けた男たちが求婚してくるようになる。彼らに無理難題を突き付け次々と振ったかぐや姫は、やがて月を見ては物思いにふけるようになる——。

金曜ロードSHOW!で放送されていた、高畑監督の追悼特集「かぐや姫の物語」を視聴。2度目。

本作は、技術面で言うと、とんでもないアニメーションだ。総作画枚数が約50万枚(「風立ちぬ」は、約16万枚)であり、日本のアニメーション作品では、圧倒的な枚数を誇る。

また、背景とキャラクターを一緒に描いたり(普通は人物と背景は別に描く)、先に声を録るプレスコという方法を採用したり、線の太さは一定ではなくマチマチだったりと、高畑監督の狂気じみたこだわりが詰まっている(プレスコは凄く珍しい訳でもないが)。

本作は、高畑監督の芸術性とこだわりを鑑賞するためのアニメーション映画だ。