いろいろ考えながら観て消耗しました。
かぐや姫の子ども時代の飛んで跳ねて生き生きとした動き、私も楽しかったし嬉しくなっちゃった。仔犬を見てるようで、笑顔になる。
身に入らないけど、習い事を上手にこなして翁を喜ばせたり、嫗の畑に癒しを見つけたり。健やかで優しい子だ、めちゃくちゃ子育て大成功じゃないですか。
正直ここで終わって欲しい気持ちマックス。
子どもの成長を喜ぶだけではなくなってしまった翁も悪気はないんだけど、姫じゃなくて竹の子でも可愛い子どもだったのに。親って難しい。
都から村へ駆けるシーンを、息を殺して見てしまった。生きてるだけなのにどんどん呪いかけられて身動き取れなくなって息苦しさと怒りでしんどい。
夢か現か村へ駆けてボロボロのかぐや姫が、体も心も蹂躙された後のようできっつい。
いい歳した男たちが女の子に言い寄ってるシーン、千年以上前の時代なのに現代もこういう人がいる事も考えたり。立場が上の人間と対峙して手が震えたり、物扱いされる辛さ、諸々。
賢さとは自分の身を守るっていうのを絵本や教科書を読んだ時は思わなかったけど、大人になって身に沁みる。知恵と教養は大事だな…。
それにしても、ただただ帝が最低で気持ち悪かったです!!!時代背景があるとは言え気持ち悪い!無理!!舌の根乾かぬ内に発言を反古にしおって!!!
月に帰るよ。そりゃ限界だよ。
生きるために生まれてきたのにってのがもう涙出る。自分が自分で無くなっていくのは、やり過ごせても苦しい。嫗が反対せずそっと寄り添う姿が救いでした。
お迎えのシーンは泣いたり圧倒されたりで、凄かった。
死んだんじゃない、春は還ってくる。