ゆず

世界にひとつのプレイブックのゆずのレビュー・感想・評価

3.7
有名タイトルだということであらすじも知らないまま鑑賞。開始間もなく、(あっ主人公ちょっとヤバい人なのかな…)(あっブラッドリー・クーパーじゃん)(あっwwwこいつヤバいwww)ということで精神疾患を抱えた主人公の物語と理解。そのうちに親友から義妹を紹介されるんだけど、そのコも(あっジェニファー・ローレンス…)と思った瞬間ヤバいコだった。テンション高まり過ぎて止まらなくなるイヌみたいな男と、常にイライラ引っ掻く相手を探してるようなネコみたいな女の、バトル…もとい、再生の物語。

2人の精神状態はけして良好とは言い難く、シリアスに描けば深刻な状態でもあると思うけど、作品自体は至ってコメディタッチで、精神疾患かかえた人間と周囲の人間たちの姿を楽しく描いていた。特に父親役のロバート・デ・ニーロが主人公に負けず劣らず狂っていて、もはやクレイジーなファミリーの物語になっていく終盤はワクワクしないはずがない。(でもデニーロのオヤジ、息子とテレビ見て騒ぎたいとか言うことが可愛い)主人公が狂ってるせいなのか、それとも周りが狂っているのか、なんだか分からないが主人公の問題がいつの間にか家族全員+αの問題に膨らんでいくという…。そして奇しくも心の病というのは、家族や周囲の人たち全員で取り組んでいく課題なんじゃないかと思うわけでして…。見方によってはふざけた展開にも一理あるんじゃないかと。

ジェニファー・ローレンスVSロバート・デ・ニーロも見所。
ゆず

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