ぬーたん

世界にひとつのプレイブックのぬーたんのレビュー・感想・評価

2.8
全くハマらない作品だった💦
2012年作品。
アカデミー賞作品賞他8部門にノミネートされ、アカデミーでは主演女優賞のみ受賞。他では受賞多数。
主演はブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンス。
更に好きなロバート・デ・ニーロも!(ここ数年のデ・ニーロの作品は当たりなしだが。出過ぎだよ)
ということで豪華俳優陣にアカデミーのお墨付きで期待は大きかったけど…。

躁うつ病のパット(ブラッドリー)は妻の浮気相手をボッコボコにして精神病院送りになっていたが退院する。
退院して実家で暮らすが父親(デ・ニーロちゃん)はアメフトのノミ屋で、ゲン担ぎやらに夢中だし大金を賭けるし一種の賭博依存症か。
友人宅で知り合ったティファニー(ジェニファー)は夫が死んだ後、性依存症で職場の全員と寝た(アホか?)
パットは浮気された時の暴力のために接近禁止令を出されているのに、妻のニッキを想い続け、「ニッキニッキニッキー!」と頭の中はニッキだらけ。
手紙を書くし会う日を妄想。
夜中の3時に結婚式のビデオがなくて騒ぎ、近所に通報されるし、ニッキの学校に押し掛けるし、全然キミの病気は治ってないぜ。
近所にこんな家族が住んでたら速攻引っ越しを考える!

アメリカでは実際にこんな家族もアリかもしれない。
ドラッグやら銃やら何でもありの国だし。
こんな病んでいる人間がダンスをきっかけに再生し人生をやり直す、という奇跡の再起ストーリーはアメリカ人は喜ぶわな。
リアリティーもありそうだし。
でも、日本人はまず、こんな精神状態は身近に感じない。
浮気相手をぶん殴って血だらけにして、精神病院に入って、出て来てゴミ袋を着て走っている人は、たとえブラッドリーのようなイケメンで素敵でも、恐ろしく感じるよ。
なのに、日本でもこんなに高評価なのが、いまいち理解出来ない。
確かにストーリーは面白いし、ダンスシーンは適当に繋いでいるとは言え、ジェニファーがカッコ良かったし、ラストも感動的だったけど。
ラストのブラッドリーはもう完全にマトモな瞳で、ありゃ、こんなに簡単に治っちゃうんだ。という拍子抜け。

コメディーにしては笑えるわけでなく。
シリアスにしてはリアリティーなく。
ヒューマンドラマにしては感情移入出来ず。
ラストでさすがにうるって来たけど、
終わってみたら大して何も残らなかった。
おしまい。
ぬーたん

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