おなべ

世界にひとつのプレイブックのおなべのレビュー・感想・評価

3.7
第85回アカデミー賞 8部門ノミネート(演技部門全ノミネート)された作品。同僚に妻を奪われ躁うつ病を患った男と、夫を交通事故で亡くし性依存症になった女と、その2人を取り巻く家族・友人によるちょっぴり変わったハートウォーミングな恋物語。
扇情的なサントラがとても巧く機能して感動的な展開に。《ブラッドリー・クーパー》《ジェニファー・ローレンス(主演女優賞受賞)》は勿論のこと、《ロバート・デ・ニーロ》の演技が特に印象的で熟練俳優たる名演に流石の一言。父親役を演じ主人公である息子との難しい関係性を、程よい距離感と共に見事に演じています。

例えドン底に落ちても、誰かと本気で笑って、本気で喜んで、本気で喧嘩して初めて今まで見えてこなかったものが見えてくる。原因こそ違えど同じ境遇ならば尚更共感度が増すから、お互いを放って置けなかったのだと思います。生きる喜びや希望・愛情など、この作品にはそういった要素が沢山詰まってます。

【以下ネタバレ】

◉総評価点数5.0と分かった瞬間の2人の全力の喜びにグッときました👍

◉ トラウマである『マイ・シェリー・アモール』を聴いて取り乱す様がとてもリアルに表現していて、改めて《ブラッドリー・クーパー》の演技力に驚かされました。
おなべ

おなべ