みゆきち

世界にひとつのプレイブックのみゆきちのレビュー・感想・評価

3.3
初鑑賞、字幕版。
妻が同僚と浮気してる現場を見てしまい、同僚を殴り心を病む主人公。しかし妻に執着心がありヨリを戻したいが妻からは接近禁止命令がだされている。
そんな彼に近所にすむティファニーが接近。友達の奥さんの妹がティファニーなのだが、彼女も夫を亡くし心を病んでる。二人は意気投合。

色々あって、主人公は妻の心を取り戻すため、そして親が今後のレストラン経営のためのお金を賭けに使ってしまったのでその賭けに勝つため、ティファニーとダンス大会に出ることにする。


ううーん?なんか良くわからなかった。まず、主人公は確かに心を病んでるわけだけど、そもそもはまず嫁が悪いよね?暴力はダメだけど気持ちめっちゃわかるし、そりゃあ心も病むだろうけどそれを笑ったり批判したり出来るの?周り(職場とか)は彼が悪いみたいになってるの納得行かない。完全に浮気してる嫁と同僚がはぁ?!だし、解雇するなら相手の方だろと思っちゃって。

そして、主人公のお父さん、これがまた息子への執着心とこだわりが強すぎて。一緒に試合を見ないと勝てないとかいう験担ぎ(しかも勝ち負けを賭けてるから一緒に見てくれないから負けたんだ!とかいちゃもんつけるの無理)に主人公を動員するのもしんどくて。なんなら自分のレストラン経営のお金を全額賭けにつぎ込んでしまうし、ここでやらなきゃパットが腰抜けになるとか人のせいにして賭けは続行する。お母さんは家族に甘すぎるし、兄貴も家族のことでも知らん顔だしなんなのだこの家族。でも家族。そして主人公パットが一番まともだったから心を病んでしまったのでは?とか、お父さんもちょっと病的だから遺伝かとか色々考えながら見てたら全然楽しくなかった…。

途中からティファニーがめちゃくちゃに引っ掻き回してくれて、うんざりする家族ごっこ(特に父親の迷信と験担ぎ)から少し離れられ、引っ掻き回されるところは面白かった。父親を言い負かした!とおもったら結局験担ぎから離れてないけど…。最後のダンスシーン、どんな躍りだろと思うやん。まさかのいろんなの混ぜまくったダンスで面白かったのと、そこからの終わりにかけては良かったと思う。

そうだ、あんな嫁さっさと捨てて次に行け~!とおもってたので、嫁に執着しなくなって良かったやんとはおもうけど、なんかモヤっとして面白かったとはいかなかった。

ちなみに、私の母親もこの験担ぎみたいなのがちょっとすごくて、占いに行ったり暦とか見て物事を決めたりするので私はうんざりしている。なので他人事みたいに見れずモヤったのかもしれない。つい最近も悪い日に病院に行ったから病気になったとかいう話をされバトったところだったので、ことさらこの父親に苛立ちを覚えてしまった…。主人公は優しいな、お父さんに合わせてあげるんか…、私はしんどくて無理だわ…と落ち込んだわ。
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