怨念大納言

キャビンの怨念大納言のネタバレレビュー・内容・結末

キャビン(2011年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ホラーへの愛とオマージュを溢れるばかりに詰め込んだ玩具箱映画。
宝箱?
いや、そんな上等ではありません。
玩具箱です。

鬼のようにネタバレします!
というより、見ている前提で書きます。

B級ホラーあるある、「セックスすると死ぬ(おっぱい出したら用済み)」「呪われた土地」「怪しいガソリンスタンド」他、何処か(CUBEとか死霊のはらわたとかサバイバルフィールドとか)で見たことある展開を、メタムービー的に再構築。

「勇者」「学者」「淫乱」「愚か者」「処女」が都合よく用意される仕組みも見ながら、クライモリのあいつは…、13金のあいつは…、ディセントのあいつは、ゾンビーバーは…、などと思案するのも一興。

他の人のレビューで気がついたのですが、タイトルロゴはファニーゲームのパロディなのではないかとのこと。
成る程…。
アレも確かにホラーのお約束を逆手にとったメタムービー。
中々コアな仕掛けです。

ゾンビ、狼男、半魚人、吸血鬼、悪霊なんて古典のホラーアイコンから、SM修道士や変態ピエロみたいな元ネタが分かりやすい奴ら、殺人マシンや巨大コブラみたいなC級臭いモンスターまで、全員集合しての血みどろ地獄風景!
最後はクトゥルフの邪神まで降臨!

もう、サービスですね。
人生の貴重な時間を、よくわからん殺人鬼やモンスターへ大量に捧げた我々へのご褒美です。

「オチを予想出来るか」みたいな挑戦的な文句もありましたが、そんな高尚なもんでもなくて、ただ楽しめばいい映画かと思います。
怨念大納言

怨念大納言