すずき

キャビンのすずきのレビュー・感想・評価

キャビン(2011年製作の映画)
4.3
※ネタバレ無い方が面白いタイプの映画なので、観る予定や観たいと思ってる方は読まないでね!
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山奥の山荘にバカンスに出かけた若い男女5人組。
途中怪しげなオッサンに警告されるも、無事到着。
その夜、彼らは山荘の隠された地下室を発見、そこは不吉なアイテムばかりの部屋だった。
それらが恐ろしい怪物を呼び寄せる魔のアイテムである事を、彼らはまだ知らない…
…同時刻、そんな彼らの様子をモニターで見る男達がいた。
「なあ、今回はどのモンスターが出ると思う?」
「そりゃもちろん半魚人だ!」「いいや狼男だ!」「吸血鬼!」「殺人マシーンに決まってる!」
「よっしゃ、賭けるか!」
果たして謎の男達の目的とは、5人の男女の運命は如何に!?

「死霊のはらわた」「13日の金曜日」etc、過去何回も繰り返されたであろう、陽キャ若者グループ皆殺し系ホラーの設定を踏襲、その「舞台裏」ともいうべきメタなネタの数々。
「何故セックスしようとした奴から死ぬのか」
「何故ブロンドは馬鹿なのか」
「何故突然、知能指数が落ちた行動をするのか」
「何故ブロンドは馬鹿なのか」
「何故最後まで生き残るのは処女(に近い)の女の子なのか」
「何故ブロンドは馬鹿なのか」
…こういったホラー映画あるある、実は全て理由があって仕組まれた事なんだよ!!(なっ、なんだってー!!)
一捻りある視点からの再解釈は、モンスター映画、ホラー映画ファンには絶対ウケるハズ!…と思ってたけど以外にFilmarksのスコア低いのね(汗

後半からは少し趣が変わって、全ての惨劇を仕組んだ、世界の怪奇モンスターを収集管理してるSCP財団みたいな団体に、主人公が殴り込みをかける、熱い展開!
しかもホラーモンスターオールスター全員集合で大暴れする、非常に景気のいい血みどろの画が繰り広げられる!
あらすじで名前を出したモンスター達はもちろん、巨大アナコンダ、巨大コウモリ、ミイラ男に案山子男、エイリアンにゴーストに動く木に双子の女の子まで、どっかで見たことある奴らばかりだ!
ちなみに私のお気に入りは、「謎の立体パズルを解くと出てくるボンテージファッションの魔道士」。これもうアウトやろ…

納得いかん箇所も所々あって、そこもガバガバなホラー映画界隈の脚本のパロディなのかも(笑
でもクリス・ヘムズワースの死に方は流石に納得いかんぞ!
直接モンスターに殺されなくてもOKなのか?だったらこんな回りくどい方法やらなくても良くない?そもそもあの謎バリヤーってなんなの??
地下で封印されてる、冒涜的宇宙的な名状しがたい例のヤツがOKって言うんならOKなんだろうけど…。

若者皆殺しホラーをネタにしたと言えば、「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」も、切り口が違っててオススメだ。(CM)