うえの

キャビンのうえののレビュー・感想・評価

キャビン(2011年製作の映画)
3.3
週末を利用して湖畔の山小屋に遊びに来たディナたち5人の大学生を襲う謎の怪奇現象やモンスターたち、そしてその背後にて彼らを監視し、モンスターたちに彼らを襲わせようと煽動する謎の組織を描いた新感覚ホラー映画。

ありがちな設定のホラーを破壊するマルチレイヤースリラーと銘打った宣伝に始まり、近年のホラー映画とは一味変わった趣向であることを強くアピールしていた本作。

まず上手いのが最後の最後まで何が起きてるのかわからないまま進んでいくシナリオ展開だ。
もちろんディナたち5人側は恐怖の連続で怖いのだが、並行して悪ふざけのような感覚でシチュエーションを調整していく謎の組織のテンポの良いコミカルな演出が他のホラー映画では観たことのない絶妙な塩梅になっている上に、組織側の目的がわからず気になる効果も出していて観ていて飽きない作りになっていた。

そしてすごいのが中盤から後半にかけての怒涛のジャンル変更である笑。

次々と倒れていく5人を監視しながら酒盛りしていた謎の組織とディナとマーティの生き残り組が接触し、この騒動の真の目的に触れることになる。そこで発覚した動物園の如く集められた幽霊バケモノの数々が保管された夥しい数の巨大な透明ケース、山小屋の地下に隠されていた謎の組織が活動していたハイテク施設、そして解き放たれ大暴れするモンスターたちを描いた怒涛のモンスターパニックムービーに変わり果てる見事な演出でもはや大爆笑してしまうこと間違い無し!笑

しかも登場する数々のモンスターたちが往年のホラームービーに出ていた有名キャラクターであり、ホラー映画ヲタク延髄の超豪華出演陣となっている点もポイントが高い笑。
色々と勉強不足で気付かない点もあったが、シャイニングの双子がいたことは超面白かった笑。
フィジカルの活躍はできないだろうあの2人は笑。

マイティソーを演じた前後の若かりしクリスヘムズワースが脳筋のおバカ役を好演していて、まんまラグナロク以降のソーに見えた点とラスト10分もないくらいの超チョイ役でシガニーウィーバー飛び出してきたりとそういった意味でもトンデモナイ作品だった笑。
ディナたちがあれほど苦労して組織の中心までたどり着いたのに復活してしまった古き者によって世界が崩壊してしまうという無慈悲なラストも結構好きな超ジェットコースタームービーでした笑。
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