あしからず

愛、アムールのあしからずのレビュー・感想・評価

愛、アムール(2012年製作の映画)
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ファニーゲームとピアニストを先に鑑賞していたので驚いた。ハネケ監督どしたん!丸くなって!
まあ後にハッピーエンドを観たらそんなことなかったけど…
でもまさかあんな理不尽殺戮や欲求爆発のピアノ教師を撮っていた人がこんなトーンの愛の物語を撮るなんて意外だった。
カメラも長回しが多くてゆるやかな時間の演出に力を注いでいる。

妻の「冷たくみえるけど優しい」からの夫の「一杯おごるよ」と笑い合ってた所が好きだった。2人が幸せそうだった最初で最後の場面。
おじいちゃんはどこに行ってしまったのかなと考えていたけどハッピーエンドの世界線に向かってたんだね。

上映後のトークショーで砂田監督が今までのハネケ作品が激辛料理だとしたら愛アムールは離乳食と評していてほぼ同意。
離乳食というか本当にお年寄りが食べるオートミールとかお粥的な。
あしからず

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