「愛、アムール」に投稿された感想・レビュー

踊る猫
踊る猫の感想・レビュー
2017/03/15
4.3
老いて行く妻とその看病をする夫。スジを要約してしまえばそれだけの話……なのにここまで人を惹きつけるのは何故なのだろう。むろん俳優陣の演技の賜物でもあるだろうが、それと同じくらいこの映画が「計算」され尽くした作品であるからに他ならない。開け放たれた窓、あるいは外から入って来るニュースは閉ざされた登場人物たちの心が辛うじてその接点に依って繋がっているという、斎藤環氏風に言えば「引きこもり系」の人々の(ハネケの映画では登場人物たちは皆「孤独」だ)心理をそのまま象徴しているかのようでもある。タイトルは「愛」だが、彼らの間に「愛」はあったのだろうか? 例えばそれは食事の場面が象徴しているように一方的なものではなかったのか? そのエゴこそがしかし、「愛」なのではないか? 色々なことを考えさせられる。ラスト・シーンの余韻もあってこの点数にさせられてしまった。いや、興味深い作品だ。
やま
やまの感想・レビュー
8時間
3.9
こんなんになっても愛していられるか?人間の愛し合っていくということの難しさが感じられた。
正直ずっとつまらない話が続いていく、自分は闘病生活を支えるっていうのは、こんなにもつまらなくて、辛いもんなんだぞ、結婚することはここまでの覚悟が必要なんだというメッセージに感じれた。
この奥さんの演技が凄い。よくこんなオファーを受けたと思ってしまうほど、酷い役をやっていたと思いました。それゆえにここまでリアルな映画が誕生したと思っています。
リアル感がものすごく、ドキュメンタリー映像を見ている気分で鑑賞していました。
エンディングが無であるのは、死んだら何もない。人間の虚しさをも感じれました。
物凄い映画だと思いました。
candypocket
candypocketの感想・レビュー
1日
3.9
間もしっかりとってあって、介護を通しての日常生活の空気感が伝わってきます。娘や介護士も出てきたけど、そこから介護する人される人にしか分からない苦悩も垣間見得ました。
老老介護の終わらせる事を選んだのは、おじいさんはおばあさんが弱っていく姿を見たくなかったんやろうな。
無音のエンドロールって初めてでしたが、余韻はずっしり残りました。
天国ではコンサートやピアノを楽しんでたらいいな。
HiNAKO
HiNAKOの感想・レビュー
2日
3.9
つらい。重い。
もう1回見るのはもう苦しい
けど、それだけ取り憑かれた

なんだろう、
この映画の主人公に
感情移入にしたっていうよりは

観てる間中、
自分の家族のことを凄く考えた
両親がこういう風に老いたら
わたしはどうすべきなのか、

きっとこの映画の意図が
そうだったかは分からないけど
(ハネケの映画他に見たことないし)

長回しのカット、
必要以上に描かれない感情、描写、
それが逆に良い効果を生み出していて

いい意味で客観視して
自分のことに置き換えることができる

本当の意味で人々訴えかける映画が
生み出されたんだと思った

音楽もナレーションもない、
静かな映画。

普段観るものとは違ったけど
本当に見て良かった
てぃだ
てぃだの感想・レビュー
3日
3.3
たぶんこれはお年をめしてからみる映画ではない。若い頃に見とくべき映画。年取ってからだったらこんなの怖すぎて心臓に悪すぎて見れない。ハネケは普通に天才だとは思うけどこのテーマでそうゆう演出をされても・・とちょっと思った。困惑
かきぴー
かきぴーの感想・レビュー
3日
3.2
なんでしょう、ガツンとは来なかった。

最初に結末を見せ、なぜそのように至ったのかを説明する映画だからなのか、「そうっすよねー、そうなりますよねー」という気持ちだった。

この映画は「徹底的に閉じた世界(二人にしかわからない世界)」というのがポイントだったように感じたので、ハネケの長回し(?)が機能していた。だんだんと、そしてスッと二人の世界に入っていけたかなと。そこが上手くいったからこそ、あまりガツンと来なかったと考えると、ハネケの勝ちなのかなー。でも、観る観られる側の逆転現象はあまりなかったので、正直物足りなかった。

ただ、本当に丁寧に作られた作品であるのは間違いない。人間を動かしてドラマを作っているとはまさにこのことで、どのキャラクターにも違和感を抱かずに自然に観れたことは間違いない。


〜ここから若干ネタバレ〜
結論も、「妻の思いを汲み取った夫が妻の望む通りにしてあげる」という両方向の愛を確認できるものだった。行き過ぎた愛が「徹底的に閉じた世界」になってしまい、周りの価値観ではもはや裁くことのできない状態に行ってしまう映画だった。申し訳ないが、語弊を恐れずに言うと「わりとありがちなテーマ」だった。しかも、前述の通り「この結論をすんなりと受け入れてしまう」ので、心に傷はあまり残らない。

何度も考えるが、これが成功と捉えるか失敗と捉えるかは難しいところだ。
「非常識的な状態を自然に受け入れることができる、完璧な世界観への誘導」と捉えれば成功であり、逆に「こちらの想像の範囲内でしか事が起きておらず、そこまで心に傷をつけられなかった」と捉えれば失敗であろう。まぁ、この議論には終わりがないのでこれ以上はしないが、私の映画に求めてるものの基準からするとこの映画を手放しに褒めることはできない…。

ただそれでも私の心に残ったのは、最初のシーンで「あの部屋の窓が開いていた件」。閉じた世界だと強調したが、最後はそう考えると開かれた世界へと旅立っていったと捉えると感慨深い。泣かせるぜハネケ。
なるみやりく
なるみやりくの感想・レビュー
4日
4.5
友達に連れられて、数年前の事で記憶も曖昧ながら、見た当時は重たく感じ過ぎていたなと。
美しく、さびしく、ひたむきに、残酷に。織り成す雰囲気は唯一無二。
愛、アムールというタイトルも秀逸。私もきっと、共依存を求めてしまう。愛が毒になり自分と相手を蝕んでしまうと感じたから。
サトミン
サトミンの感想・レビュー
5日
4.0
このような暮らしになってしまった人はたくさんいるのでしょう。
ご主人が最後の最後はどうなったのか。。。
けんけん
けんけんの感想・レビュー
6日
3.6
ミャエルハネケ監督の映画なのでちょっと怖い雰囲気がずっとあった。そして結末もやっぱり思ったように単純に終わらなかったので期待通りでよかった。
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