愛、アムールの作品情報・感想・評価

「愛、アムール」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

4.3
老いて行く妻とその看病をする夫。スジを要約してしまえばそれだけの話……なのにここまで人を惹きつけるのは何故なのだろう。むろん俳優陣の演技の賜物でもあるだろうが、それと同じくらいこの映画が「計算」され尽くした作品であるからに他ならない。開け放たれた窓、あるいは外から入って来るニュースは閉ざされた登場人物たちの心が辛うじてその接点に依って繋がっているという、斎藤環氏風に言えば「引きこもり系」の人々の(ハネケの映画では登場人物たちは皆「孤独」だ)心理をそのまま象徴しているかのようでもある。タイトルは「愛」だが、彼らの間に「愛」はあったのだろうか? 例えばそれは食事の場面が象徴しているように一方的なものではなかったのか? そのエゴこそがしかし、「愛」なのではないか? 色々なことを考えさせられる。ラスト・シーンの余韻もあってこの点数にさせられてしまった。いや、興味深い作品だ。
ddd

dddの感想・評価

3.0
見てて辛くなった。
こういう夫婦は沢山いるんだろなあ
JohnOsh

JohnOshの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

あの胸糞ファニーゲームの監督がパルムドールなんて絶対なにかの間違いだと思いながら観て、例のシーンでは心底ビビり上がったものの、全体的には逆に普通のラブストーリーだったなぁ本当にあの監督なのか? などと思っていたが、よく考えたらおかしい点はいくつかある。本来めちゃくちゃ苦しいはずの二人の生活が何故かかなりオブラートに包まれて描かれている。しかしそのおかげで、例のシーンの『いきなり感』に磨きがかかるわけだ。つまりその『いきなり感』こそ監督が感じてほしいものであって、そのためにあえて日常をオブラートに包んでいたとしたら?それってつまり、初めから我々を裏切る目的で作ったということではないのか。実はラブストーリーなんてクソ食らえという気持ちでこの映画を作ったんじゃないのか。やっぱファニー野郎だわ。食えない奴。
ma

maの感想・評価

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2013/09/27
尊い。
こんなふうに誰かを、
世界のほんの片隅で、みつけられるだろうか。

時は戻せないと分かっていても、なかなかむずかしく絡まる日常を思った。
10年ほど前だったと思う。日本で老夫婦が焼却炉に自ら入り、自死した報道を思いだした。

妻の介護に限界を感じた夫が残した遺書の書き出しは「今日僕たちは旅立とうと思う…」

この映画に流れる本質はリアリズムではなく、むしろロマンティシズムだ。

シューベルトは白昼夢のような生に突如あらわれる、洞窟のような死の予感を響かせる作曲家。

妻の幻影が弾いてるように見えた、シューベルトの即興曲作品90-3は、結婚式で私が妻に弾いて贈った曲で感慨深かった。
香港

香港の感想・評価

3.0
これはハネケ版の「叫びとささやき」って感じでしょうか。そして介護映画ですね。介護疲れ映画でもあります。介護する側が最初に戦うのは、実は介護される側のプライドなんだってところとか、次第に言葉がうまく操れなくなってくるところとか、そういった部分での生々しさと、それに戦う覚悟を試される心の息苦しさを描いているという部分では、とても端正で丁寧に撮られた映画だと思います。そして役者の演技も凄まじく素晴らしいと思います。

しかし介護ってもっとハードだと思うんですけど、ハードな部分は結構さらっと描かれちゃってますよね。うんことかおしっことか風呂に入れさせることの難しさとか、随分と端折ってましたよね。トイレのシーンも入浴のシーンも1回しか出てこないよね?尿瓶を確認するシーンはシーツの後ろに隠れちゃってるよね?俺は母親が介護の仕事をしてるので、介護に関してはすごく生々しい話を聞いてきただけに、その部分でこの映画は正直「生ぬるい」と思います。介護する側が爺さんにセクハラされるとか、そういう生々しいことがいくらでもある世界なんですよ。そこがよりによってハネケなのに随分ぬるいな、と思います。

そういった介護では絶対に不可避な部分が、随分とさらっとしていたので、全体としては非常に淡白な印象を受けてしまいました。淡白になったらいけない話だと思うんですけど、必要な要素がいくつか抜け落ちているんですよね。さっきこの映画は心の葛藤をとても端正で丁寧に撮ってると書きました。役者もすごいです。作品としての骨格は本当に強靭で、見事だと思います。

ただ、それは間違いないんですが、そこに説得力を与える重要な(いや、不可欠な)要素が抜け落ちちゃってると思うんですよね。デザインも強度も完璧な鉄骨を組んだのに、コンクリートがゆるい建物みたいなんです。葛藤とか迷い等といったメンタルの戦いと、糞尿の匂いや入浴させる難しさ、床ずれ・褥瘡等といったフィジカルの戦い。この2つをしっかり両立させなくてはいけないんだと思うんですよ。そしてそのフィジカルな部分は話を美しくさせないかもしれないけど、ミヒャエル・ハネケという人のフィルモグラフィを考えれば、何故そこをぬるく描いてしまったんだろうと思います。

だからこの映画って「重くない」んですよ。現実はもっと「重い」です。それを誰もが覚悟をしなくちゃいけないんです。鳩ポッポ。
同じことの繰り返しが淡々と描かれていて、ラストシーンもよく意味がわからなかった。が、世間評価は高いので私の見る目がないのでしょうか笑
玉露

玉露の感想・評価

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静かに愛を確認

『ファニーゲーム』と同じ人?
きょる

きょるの感想・評価

3.5
しょっぱな行く末が出てビックリした
そうかそうなるのか…と心の準備をしてから鑑賞出来た

ワンカットが長い長い
今思えば序盤の観客席から長かった
そして基本的にBGMがないんですよね
あの水の音が耳から離れません
主演2人の熱演に心から拍手を贈りたい

「怖い時もあるけど、優しいわ」
その通りだね…本当にその通りだったよ
けれどそこには溢れる愛があったは確かなのだ
そしてあのラストからのエンドロール
無音…あの無音さ、胸に来るなぁ。。

ダメだうまくレビューが書けない
気持ちの整理がまだ出来ておらず、殴り書きですが投稿失礼します
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