Makoto

メッセンジャーのMakotoのレビュー・感想・評価

メッセンジャー(2009年製作の映画)
3.0
アカデミー賞にノミネートされたりいろいろ賞を取っている作品とは知らずにレンタル。

テーマが珍しいが、時期が時期だけにアメリカでは身近なものなんだろう。
過去に「友よ、風に抱かれて」でベトナム戦争時代の戦死者を埋葬する部隊の話があったが、これは戦死を伝える担当の話。
戦争映画では何度となく見たことがある儀式だが、これで一番記憶に残っているのが「プライベート・ライアン」での3兄弟の戦死を母親に伝えるシーンだったが、「ワンス・アンド・フォーエバー」では帰りを待つ家族についてよく描かれていたのでこれも印象に残った作品だった。

今も昔も、この国ではこの役目を大事にしているのがよくわかる。(って、そんだけ戦争してるんだものな)
しかし、知らせを受ける側は時代の流れで変わってきているので、昔とはまた違った反応になってる。
カウンセリングなど新たなケア体制があったとしても、反応は違えど心の傷の本質は永遠に変わらない。。

日本人として身近なものでないが、この国の慢性的な暗部を見た気がした。

これが作品として成り立つのは、ベトナム戦争に次ぐ泥沼な戦争を今も続けているのだから。
Makoto

Makoto