ねーね

愛してる、愛してないのねーねのレビュー・感想・評価

愛してる、愛してない(2011年製作の映画)
3.0
結婚5年目の夫婦、最後の1日。
雨音をBGMに、淡々とした映像でふたりの時間を切り取った一作。

とにかく静か、ひたすら静か。
二人暮らしにしては広すぎる家の中で、ただただ夫婦が静かに佇み、コーヒーを飲み、会話するだけの映画。
これが離婚寸前の夫婦のリアルなのか?
モノクロームな雰囲気が、なんだかフランス映画みたいだった。

浮気した妻に怒りもせず、荷造りを手伝ってあげたりレストランを予約したり、気を遣ってばかりの優しすぎる夫に、きっと彼女は甘えすぎて、逃げ出したくなったのだろう。
きっと本当は浮気したことを怒られたかったんだと思う。
別れると決めたのに、彼との思い出を語っては離れることを寂しく思ってタバコを吸って。
嗚呼、なんてわがままな生き物なのか。

失恋した雨の日に観たら、今よりもじわりとくるのかも。
あまりに静かすぎて、ちょっと寝てしまった。。
ねーね

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