Shizka

汚れなき祈りのShizkaのネタバレレビュー・内容・結末

汚れなき祈り(2012年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

滑稽だねぇ、実に。

カルト集団を自分で作っておいて人を死なせて、罪に問われる。機密を授ける、だって。子供の秘密結社と変わらないぜ。くだらねえ。

彼女の精神錯乱がわざとなのかどうかは知りようもないけど、あの環境に毒された彼女を見ていたら気も狂うものだろう、自分の彼女がそれに染まっていたらなおさら。

それでも彼女の信仰は本物で、揺るぎないからこそ神父様こそ親友を助けられるものと信じている。彼女だけは純粋だった。

神父はまあ、罪に問われて当然だ。彼女からすれば誰でも助けられる詐欺を働き、さらには過失致死である。最後の彼女の長いカメラ目線が、それまでの夢見ていたオットリな瞳と違って、明確に意思を持っていて、強く訴えて来るものがあった。

あれは本当に心に残る名シーンだった。
Shizka

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