k

偽りなき者のkのネタバレレビュー・内容・結末

偽りなき者(2012年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

やっと見れました。実のところ、今この瞬間までに1年を費やしました。みなさん、私のIN DREAMS事件はご存知でしょうか。ご存知ない方は、私の「IN DREAMS/殺意の森」のレビューを読んで頂ければ分かると思います。今回は、その続報なんですが、あの件をTSUTAYAの店員さんに話したところ、お詫びの印にこのDVDをタダで貸してくれたんです!これはサンキューTSUTAYAです!てことで、早速の鑑賞です。

容疑者と被害者の立場ではなく、大人と子供としての言い分の信憑性は、間違いなく子供に分がありますよね。ましてデンマークでは「真実を知りたければ子供か酔っ払いに聞け」ということわざがあるくらい、子供の言うことが正しいとされているんです。それじゃあ、物的証拠が無くても証言だけでいけますね。幸い、ルーカスは証拠不十分で釈放される訳ですが、そこでめでたしめでたしではないんですね。問題は、量刑ではなく、証言で貼られたレッテルをどう剥がすか、なんです。不起訴だとしても、誰もルーカスが無実だなんて思っちゃいないわけです。こっからが辛い辛い。見てるほうもルーカスが哀れで、周囲に腹が立ってで感情がどんどん湧き上がってくんです。でも、ここらへんで思ったんですけど、どうしてクララはありもしないことを言ったんでしょう。ここの理由づけが曖昧に描かれてたかなーと今になって思います。

ラスト、これまたいいとこで切るなーと一人で言ってしまいました。事件の翌年になり、ようやくルーカスに平穏が訪れ、周囲も温かくルーカスを受け入れるようになった描写からの、あれです。見終わったあとから、じわじわと人間の恐ろしさが迫ってきますね。日本で言うとこの「村八分」です。果たして犯人はだれなのでしょうか。あえて言うなれば、ラスト、マルクスが猟銃を与えられ歓迎されるシーンで意図的にある一人がいないんですよね。実際、ルーカスとも打ち解けた描写がないし。あくまで個人的な見解です。
k

k