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偽りなき者のslowのレビュー・感想・評価

偽りなき者(2012年製作の映画)
3.7
親しき隣人と愛する家族…
どちらかが″嘘″をついた時,

あなたはどちらを信じる?
ーーーーーーーーー
{あらすじ}
子どものついた″嘘″が
男の人生を狂わせる話。

嘘や好きという気持ちにも
大人には″線引き″があって
子供には線引きが無い…

どこまでが嘘の芝居で、
どこまでなら許される嘘か?
それすらも分かってない。

幼女の好意的アプローチを
真面目に断ったのが
きっかけではあるけど、
子供の好意なんて
軽く受け流しておけば
こんな騒動には
ならなかったんじゃ?
と思うし、
世間の目を考えると
適切なのかなとも思う。

住民達が間違った団結力で
親しく付き合ってた男に
手のひら返しで
制裁を加えるのは
見てて恐ろしかった…。

一番の名シーンは、
入店お断りするくそ店員に
ボコボコにされ
締め出されてもなお、
めげずに戻って
買い物するシーン!

追い返したくそ店員に
頭突きを喰らわす所は
スカッとした( ´∀`)♪

『それでも僕はやってない』
と似て″無実を証明する戦い″
というテーマだけじゃなく、
それを超えた″先にあるもの″を
描いており、
素晴らしい愛を見せてからの
現実に引き戻すような
あのラストシーンは、
しばらく言葉が出てこない…。

原題の意味も深くて
正解も不正解も悪人も
いないお話だけど、
私的にはじっくり説明せず
口裏合わせで話を
片付けようとする
大人は勝手だな…て思う。

″あの後″も皆には説明せず
済ませちゃうんだろうな…
そして新たな″誤解″が
次なる″悲劇″を招きそうでこわい。
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