あおと

偽りなき者のあおとのネタバレレビュー・内容・結末

偽りなき者(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

大好きなマッツ・ミケルセン目当てに視聴。

最初は子どもたちと遊ぶルーカスに微笑ましい気持ちを抱くが、クララの小さな嘘から物語は一変。

クララからしてみたら、大好きなルーカスに自分の好意を窘められたことへのちょっとした腹いせのつもりだったのだろうが、如何せんやり方が悪すぎた…。
本当ならかわいらしい淡い恋心、で片付いたはずだったのに。

息子のマルクスや息子の名付け親のブルーンなど、ルーカスを信じて支えてくれる人たちもいたのがせめてもの救い。

後半では容疑が晴れて釈放されたけど、一度貼られた幼児を虐待した変態というレッテルまではなかったことにならず、不当な暴力や差別を受ける場面も。

テオを含めた友人たちとは最終的に和解することができたようだが、ルーカスの受けた肉体的・精神的な傷、その他失った地位やら社会的信用やらを思うと、なんとも複雑な気分…。

ラストシーンは私には読み取れなかったのでググってみたが、今でもルーカスを悪く思う者がいる、という意味とのこと。
つまりルーカスへのいわれなき不当な扱いは終わっていないという…。
最後の最後までむごすぎる結末。

見ていてとにかく胸糞が悪くなる内容だったが、マッツ・ミケルセンを堪能できたので高評価です。
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