ロアー

恋する輪廻 オーム・シャンティ・オームのロアーのレビュー・感想・評価

4.0
大スターを夢見るも脇役俳優どまりのオームはスター女優のシャンティに恋をしていた。しかし彼女はプロデューサーとの痴情のもつれで殺害されてしまい、助けようとしたオームも亡くなってしまう。
その後、オームは大スターの二世として生まれ変わり、30年後、彼自身も大スターとなった。前世の記憶を取り戻したオームは、シャンティの無念を晴らすため、プロデューサーへの復讐計画を立てる。

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インド映画の中でも歌と踊りが多めで楽しい作品でした。
前半のフィニッシュには、インドのスターが総カメオ出演で歌って踊ってのインド映画界紅白大パレード開催状態。
インド映画初心者なのでほとんど分からない人ばかりだったけど、観ていてめちゃくちゃ楽しいしサルマン兄貴とシャールクのインド3大カーンのうち2人が一緒に踊るシーンは大興奮でした。
あまりの満足感に、なんかもうここで終わりでいいんじゃないかと錯覚してしまいますが、ここからの復讐劇が面白い。
復讐なのにちっとも陰湿じゃないのもインドらしくて良い。事件の真相を犯人に突き付けるのも歌と踊りでやってしまう。
この時のマスカレードや巨大シャンデリアが「オペラ座の怪人」っぽくて大好きでした。

「人生も映画も最後はハッピーエンドでなきゃいけない。ハッピーエンドじゃなければ、終りじゃなくて”つづく”なんだ」って台詞も最高に素敵で胸に刺さりました。

ファラー・カーン監督の作品は「ハッピー・ニュー・イヤー」に続いてまだ2作目だったけど、監督のエンドロールっていつもこんな感じなんだなって言うのも分かって楽しかったです。スタッフも総出演の楽しいエンドロール。これぞスタッフの功に報いるというか、みんなで映画を作っている感じが伝わってくるというか、関わった人たち全員の顔が見れるのって最高ですね。
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