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地獄でなぜ悪いのEyesworthのレビュー・感想・評価

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)
4.6
【全力歯軋りレッツゴー】

園子温監督×國村隼×堤真一×長谷川博己×二階堂ふみ×星野源らによるヤクザアクション・コメディ作品

〈あらすじ〉
ふたりの男、武藤と池上は、ある事情から激しく憎しみ合っていた。ところが池上は、はからずも武藤の娘で女優のミツコに恋してしまう。そんなとき武藤は、妻の夢でもあるミツコの映画デビューを叶えるため、素人のくせに映画を撮ることを決意して…。

〈所感〉
園子温監督初鑑賞。最初はなんとなくこの作品が良いと思っていたが、この選択は正解だったと思う。園子温監督のイメージ通りのなかなかに過激なバイオレンスと異質な愛の描写、独特のユーモアも満載で楽しめた。やはり童貞冴えない男子をやらせたら星野源の右に出る者はいないと思わせる。そんな彼が恋する二階堂ふみ演じるミツコの口にガラスを含ませてのディープキスシーンは痛々しくもエロチックであり最高だった。あと、長谷川博己演じる平田の映画に対する愛、造詣の深さ、全力投球ぶりには歯軋りしたくなるほど気持ち良いものがあって、『桐島、部活やめるってよ』の神木隆之介演じる前田を思い出した。長谷川博己は真面目なイメージだったが、こういう役柄もできるのか。ちょっと設定やカットがとっちらかりすぎてて、目がチカチカするが、たまにはこういうハチャメチャな作品も良いかと。
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