Nちゃん

桜並木の満開の下にのNちゃんのレビュー・感想・評価

桜並木の満開の下に(2012年製作の映画)
2.7
震災後の日立市。
プレス工場で働くシオリは、同僚で夫のケンジと幸せな日々を送っていた。
だが作業中の不慮の事故で夫は他界。
事故を起こしたタクミを恨むが、献身的に許しを得ようとするタクミの姿勢に心が揺らぐ。やがて事故の原因がタクミになかったことを知ったシオリは、次第にタクミを受け入れるようになるが、タクミは仕事を辞めて大阪に行くことを告げる。

夫を亡くした被害者と亡くならせてしまった加害者っていう関係が二人を複雑にする。シオリの心の中ではたぶんタクミを想っているが、世間体被害者と加害者が結ばれるのは反感を買う。
それでも、タクミを許すと告げたこの一言がこれからのタクミを支えるのだろう。

始終重く暗い雰囲気だが、わずかな支えが生きる希望を与えるというか。
こういう映画、嫌いじゃないです。
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