リンカーンの作品情報・感想・評価

「リンカーン」に投稿された感想・評価

ホルンの音色がひたすらきれい。
私は法の前での平等を信じる!



スティーブン・スピルバーグ監督 2012年製作
主演ダニエル・デイ・ルイス



勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」

本日、11月19日は、エイブラハム・リンカーンがゲティスバーグにおいて演説をした日なんですよ。なので、娯楽ファンの僕は、これをレビューしなくちゃね。スピルバーグ監督作「リンカーン」\(^o^)/
でも、全く娯楽映画じゃないけどね(笑)



さて、少し、歴史のお勉強です。

エイブラハム・リンカーンはアメリカの第16代大統領です。1861年の3月4日に就任しました。
で、その1ヶ月後、1861年4月12日に「南北戦争」が勃発するのです。


その背景には、奴隷制に反対していた共和党のリンカーンが大統領選挙に勝利した事が大きく影響しています。そのリンカーンの勝利に不安を抱いた南部の州がアメリカ合衆国からの脱退を宣言。最終的に11の州が脱退し、アメリカ連合国を表明。そして、4月12日に南軍が「サムター要塞」を攻撃することで戦端が開かれ、戦争に突入するのです。


すぐに終結するだろうと思われていた戦争でしたが、南軍のリー将軍をはじめ、優秀な指揮官が南軍に流れたこともあり、戦争は長期化します。近代兵器の投入もあり、被害は甚大。この戦争は予想に反し、非常に大きな犠牲を払うことになりました。


それでも、北軍有利の戦況を見て、リンカーンは1862年に「奴隷解放宣言」を出し、翌1863年の「ゲティスバーグの戦い」の後、戦没者のための国立墓地献納式典において有名な「ゲティスバーグの演説」を行うこととなりました。それが、本日、11月19日のことなんです。

1864年にグラント将軍が北軍の総司令官に任命されると、いよいよ南軍は敗走を余儀なくされ、1865年に終戦を迎えるのです。
この戦争(内戦)において両軍合わせて50万人もの兵士が亡くなりました。アメリカ史上最悪の死者数を出した戦いでした。




これより、レビューに入ります(^-^)/

映画はそんな南北戦争終結間近となる1865年からスタートします。リンカーンは2度目の大統領選挙に勝利し、リンカーンが最後に腐心したアメリカ合衆国憲法の第13条の修正案を可決するに至る取り組みにスポットをおいた作品です。

リンカーンはこの修正案可決後となる4月14日にフォード劇場にて狙撃され、翌15日に亡くなりました。その最後となるところまでが映画化されています。ダニエル・デイ・ルイスの卓越した演技もあり、父親として、大統領としての、リンカーンの人となりが見事に表現されていました。



主演のダニエル・デイ・ルイスは、もう、リンカーンにしか見えませんでしたね。この作品でアカデミー賞主演男優賞に輝きました!


また、トミー・リー・ジョーンズが素晴らしかったですね!特に、中盤の下院議会での演説シーンはリンカーンの演説にも劣らぬ名スピーチ。痺れました!



歴史映画なので、ドキュメンタリーのように進みますが、僕はグイグイと話に惹き込まれました。素晴らしい作品でしたね!



この映画を観て、無性に「グローリー」を観たくなりました。よし、今週末に鑑賞しよう(。・ω・。)ゞビシッ!!
まあー普通かな…。
ヒューマンものというか歴史ものというか。

良くできているとは思う
アメリカ大統領史上最も愛された男の人類への貢献度。そして苦労が織り混ざっていて感慨深かった。
もっと若い頃からも知れたらより面白い。

音楽も良かった。
リンカーンと黒人女性が、「奴隷としてではないあなた方/自分達がまだわからないけれど…」というやりとりをするシーンがある。
それなのになぜ、自分の身をすり減らし、血と涙を流すことができたのだろう。その必要性を、漠然と、痛いくらい感じざるをえない時代。
「今何をすべきか知ることが、最も難しく、何よりも重要なことだ」という台詞があった。今の私達にも、身をすり減らしてまですべきことがあるはずだ。
何が正しく、何が間違いなのかだけを考えるのは簡単だ。しかし私達には多くのしがらみがある。タデウスが反対派を前に、「爬虫類のような君でさえ、法の前では平等に扱われるべきだ」と言い放つ。感情というしがらみを取り払ったからこそできる発言だろう。
リンカーンが妻に、悲しみとは独りで向き合うしかないと言い放つシーンもいい。間に挟まれる多くの小話もおもしろい。難しい映画ではあるが、学べるのは政治と歴史のことだけではないように思う。
息子が穴を見るシーンも、太陽が光と闇を分ける描写がわかりやすい。
いつかまた見直したい。
nanao

nanaoの感想・評価

3.2
うーむ。
2013年5月7日、新宿ミラノ2で鑑賞。

リンカーンの唱える「奴隷制度廃止」を一貫して描き上げた非常に真面目な映画であった。

スピルバーグ監督作品は、エンターテインメント映画とシリアス映画がクッキリと区別されているように思えていたが、結局は「両者ともに、ある災難とか苦難に立ち向かうヒーローを描いている事」は一貫していると思う。
それが、アクション的か日常的かという違いだけであって…。

ただ、その「ヒーローを描くこと」が分かって映画を観ている者にとっては、この映画のクライマックスとなっている『奴隷制度廃止についての採決』についても「結果は見えている」分、緊張感というかドキドキ感に欠ける映画になってしまっているのが残念である。

スピルバーグ監督は、勝者ばかり描いていないで、完全なる敗北者を描いた方が、作品に幅が出るのでないだろうか。
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